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[オスモカラー] 防虫対策を忘れた場合の対処方法や通常メンテナンスのこと

「オスモカラー ウッドステインクリアー プラス(※)」を外壁の木部に使用しているわけだが、
それに防虫効果が謳われていないことに気付く。

※ 缶に記載されている名称。公式サイトでの名称は「オスモカラー #420 外装用クリアー “プラス”」であり、『日本塗料検査協会』への報告書では「オスモカラー #420 ウッドステインクリアー プラス」とあり、ユーザーサポートでは「ウッドステインクリアープラス420」とおっしゃっている。統一しろや。

製品ページ(※)では「防カビ、防藻、防腐効果もあります」という記載になっており、
「防虫」が抜けているし、

同ページにある標準塗装仕様書(PDF)を読むと
「防虫仕様対応は、WR ウォーターレペレントを下塗りしてください」とある。
http://www.osmocolor.jp/products/items/wsclearplus.html

さて、どうしたものか、
というわけで、『オスモカラー』さんに問い合わせた。

--------------- 担当者からの回答 ①(以下、不要な部分は省略) ---------------

Subject: RE: 「オスモカラーWR」を塗り忘れてしまいました。
Date: Fri, 20 Jan 2012 08:56:33 +0900

> ご担当者様
>
> 何点か質問をさせてください。
>
> 1)「オスモカラーWR」を塗り忘れてしまいました。
> 現在新築をしておりまして、外壁の木部分に「オスモカラー#420 外装用クリア
> ー“プラス”」を施主施工で二度塗りしたのですが(昨日塗りおえました)、
> 防虫効果がないことを知らずにおりました。そこで「オスモカラーWR」を塗りた
> いのですが、上塗りしてしまってよいのでしょうか?また、それがよい場合、
> 再度「オスモカラー#420 外装用クリアー“プラス”」も二度塗りしなければな
> りませんか?

WR は下塗り用塗料です。
#420クリアーを 2度塗りされた後には WR は染み込んでいかないため
塗装しても効果は得られないでのお勧めできません。
何年後かの再塗装のときにWRを下塗りとして使っていただければ大丈夫です。

オスモカラーは防虫効果を持った塗料は WR しかありません。
どうしても防虫効果が欲しいときのみに WR を使用しますが
通常は防カビ、防腐性能のある ウッドステインプロテクター
または ウッドステインクリアープラス420 だけで外部塗装を仕上げます。

> 2)今後のメンテナンスの期間と手順を教えてください。
> 期間については、長野県の快晴率の高い地域に住んでいるのですが、複数の工務
> 店に最初の塗装から1・3・5・10年(以降十年おき)を推奨されています。
> その間隔でよいでしょうか?また、塗り方はメンテナンスのたびに「オスモカラ
> ーWR」を一回、「オスモカラー#420 外装用クリアー“プラス”」を二回塗れば
> よいでしょうか?

塗り変えの期間の目安は工務店様の推奨でよいと思います。
塗り方はメンテナンス 2回に 1回の割りで WR を塗装してください。

ただし 10年以上の間隔があいた場合には必ず WR を塗装されることを推奨します。

今後ともオスモカラーをよろしくお願いいたします。

--------------- 担当者からの回答 ②(以下、不要な部分は省略) ---------------

> > 回答:WRは下塗り用塗料です。#420クリアーを2度塗りされた後にはWRは染み込
> > んでいかないため
> >
> > 塗装しても効果は得られないでのお勧めできません。
> >
> > 何年後かの再塗装のときにWRを下塗りとして使っていただければ大丈夫です。
>
> 来年(一年後)にメンテナンスをする予定ですが、
> その際に WR を塗ってもよいでしょうか?

1年後に再塗装される場合にはたぶん WR は染み込んでいくと思いますのでご使用ください。
ただしクリアー塗装(420)については 1年後もクリアーがきれいに残っている場合には
2回塗りではなく1回塗りでも大丈夫と思います。
(2回塗るかどうかは 1年後の塗膜を見てからになります)

> なお、メンテナンスの塗り方というのは、
> 缶に記載されているとおりの塗り方でよいでしょうか?
> 材をきれいにしてから塗るというだけの手順ということになりますが、
> 研磨(?)したりは不要ですか?

再塗装の場合に状況によりますが
まだ塗装がしっかり残っている場合(1年後ですとしっかりと残っていると思われます)には
水あらいによりホコリ等汚れを取り除くだけでサンドペーパー掛けは不要です。

> > オスモカラーは防虫効果を持った塗料はWRしかありません。どうしても防虫効果が欲
> > しいときのみ
> >
> > にWRを使用しますが通常は防カビ、防腐性能のあるウッドステインプロテクターまた
> > はウッドステインクリアープラス420
> >
> > だけで外部塗装を仕上げます。
>
> 回答しづらいと思うのですが、、「どうしても」ということは、もしかして、
> 防虫対策というのはそんなにナーバスにならなくてもよいのでしょうか?
> 今回 WR を塗り忘れてしまい、やってしまったーと落胆しているのですが。。
>
> 正直、WR をやらずに済むなら「オスモカラー#420 外装用クリアー“プラス”」
> の二度塗りだけで終わりにしたいという気持ちもあります。

そんなにナーバスになる必要はありません。
オスモの考え方は乾燥した木材は虫がつきにくいと考えています。

木材に湿気があると木が柔らかくなり虫も食べやすいのですが
木材は乾燥することにより硬くなる性質も持っています。

オスモカラーの特徴のひとつにオスモカラーを塗装した木材は調湿機能を失っていません。
そのため湿気を吸っても調湿機能により早く乾燥した状態になります。
湿気があるとカビが発生しやすいので防カビ性能を持たせています。

このような効果があるので防虫効果までは必要がないとの見解で
外部用のウッドステインプロテクターを作っています。

日本に限らず住宅に使用する木材は本来含水率の低い木材を使用しなければなりませんが
少し前までは乾燥木材を使用せず含水率の高い木材(通称グリーン材)を使った家が建てられていました。
グリーン材は含水率が高いため木が柔らかく虫がつきやすかったので日本では防虫効果のある塗料を塗っていました。
いまでもその名残で日本の塗料メーカーは防虫効果のあるタイプを作っています。

オスモでは環境のこともかんがえて出来るだけ人体に害が少ないような塗料を開発生産しています。

> > 回答:塗り変えの期間の目安は工務店様の推奨でよいと思います。
> >
> > 塗り方はメンテナンス2回に1回の割りでWRを塗装してください。
> >
> > ただし10年以上の間隔があいた場合には必ずWRを塗装されることを推奨します。
>
> メンテナンスの際、「オスモカラー#420 外装用クリアー“プラス”」は缶に
> 記載のとおり二度塗りが推奨でしょうか?

#420クリアーは最初(何も塗っていない状態)は 2回塗りが標準です。

もし着色塗装を考えられた場合には下塗りとしてオスモウッドステインプロテクターで 1回目を塗装、
2回目の上塗りに#420クリアー塗装で仕上げという方法も OK です。

このように『オスモ』さん、
驚くほど丁寧な回答をくださった \(・∀・)/

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