@主に天女橋tag: 花火観覧、2006
これほどおおらかで悠然とした花火を観るのは初めてだ。
一切、放送が流れないことに多少の違和感はあったが、押し付けがましいブティックの店員から解放されたような安堵感。花火は、まったくせかせかとしておらず、まるで除夜の鐘のようにゆったり雄大に目の前の星空を彩り覆う。ああ、あいつに見せてやりたい、あいつにもあいつにも、という想いが沸く。
(・∀・) 大人の花火だよねー!
恐ろしい程に俺とゆみの好みであった花火の配色・形が合致したこともあるが、打ち上げの間の取り方が実に好い。散った後の余韻に浸り、乾き始めの空に散らばる星屑に目が慣れるころに、川の流れる音を包み込むようにたん!たーん!と挙がる。小気味良く揺れる天女橋、花火の度のゆみの歓声、満天の星、鼻先を冷やす風、鏡のように輝く川面、パラパラと響く拍手。
(・∀・) 高級花火だよねー!
いろいろな場所で華美に演出された花火を観てきたが、燈籠祭の花火がふたりには至上のもののようだ。
(・∀・) 来年も連れてきてねー!
あいよ。
(・∀・) へへへ~♪
無感動主義のゆみのはしゃぎようが良かった。しかし、最近、人間らしくなったな。しみじみ。
花火が終わると、ふたりで手を繋いで高遠の路地を散策してみた。「こんばんはー!」と声を掛けてくる子供たち。たしかに、ゆきあう子等のうつくしき町(田山花袋)だ。
memo:
・2007/9/26、燈篭祭 → 燈籠祭 に修正