金魚が泳げるほど薄い酒の俗称。
昭和12年に日中戦争が開戦され米不足のため酒の生産量が減少した。酒造所に対しても原料の米配給制度が実施される。昭和18年の清酒清酒製造業整備要項により全国の半数の酒造元が戦時下の国策として強制的に廃業された。さらに当時より酒造所は国税庁の厳しい管轄下にあり、造石税は出来上がった酒に加水すればするほど税金が安くなる仕組みであった。原料となる米不足、酒造所の廃業による清酒の生産量低下、そのため酒造所-問屋-小売店-消費者と流通過程で加水された事などで金魚酒と呼ばれるほど薄い酒が出回ってしまった。
2006年10月25日