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はぐれぼたる(伊那市高遠町) – 2006/6/25/19:30(日)

「高遠城址公園 ほたる祭り(2006/6/21-25)」

たまりにたまった仕事を片付け帰宅すると、アパートの入り口で連れと鉢会った。
桜:おい、ほたる観に行くか?
連:(・∀・) うん!

人が来る前にと黄昏時に連れとそそくさ高遠城址へ。
誰もいない。
蛍もいない。
桜の葉陰であるのは闇ばかり。
あまりひとりじゃ歩きたくない雰囲気。

持参した懐中電灯で今春逆さ桜を愛でた池へと伸びに伸びた雑草を掻き分け進んだところ数個の灯りが中空を滑る。音のないコンチェルト。樹木の間から零れる月に照らされたふたり占めの世界。こういうのは好きだ。

それからもう一方の駐車場へと歩いて行ったところ、蝋燭で灯された行燈が路を照らしていた。お祭り雰囲気はこっち側か。手間を掛けている。風雅なもんだ。だが、こちらも相変わらず人気なし。しかしながら、すぅっと眼下の水路を望むと蛍の群生が放つ光が広がる。

(´・д・) うわぁ、不気味だな、、

行燈に照らされた階段を降り、駐車場に着くとふたりの男性(係員)が小屋で談笑している。蛍を間近で観たいという連れの意を汲んでその方法を訊ねると、

係:うーん、池に落ちますよ。
桜:(^▽^桜) うわー
嫁:(^▽^嫁)

ダメっぽい。桜の季節には歩いていけた場所(その時だって俺と連れ以外いなかったが)だが、今は雑草に覆われてとても歩ける状態じゃない。城址の蛍は護られているようだ。護られなくてもスタッフふたりに、侵入者ふたりじゃ、別にまあ護られなくても、ねぇ。

帰り路、逆さ桜の水面を舞っていた数匹の蛍は元の群生に戻ったのか、時折アウトローなはぐれぼたるが一匹、ちらりちらりと見え隠れしては束の間の喜びを与えてくれた。ちゃんちゃん。

こんなところで1時間以上潰していられるうちらは、しあわせなのだろう。

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テーマの著者 Anders Norén