朝、嫁におはようするとほっぺになにか薄茶色い跡がある。
なんかついてる。
そう伝えると、
嫁は台所の鏡を見てなにもついてないと云う。
あっそ。と思ったが不憫なので、
ここだよとほっぺをぷにして指摘する。
そこ、洗面所で洗って来い。
そう伝えると、
嫁は洗面所の鏡を見てこれはしみだと云う。
元からあるものだと云う。
俺も朝は忙しいし、今は洗濯物を干しているときだ。
あっそ。と思ったが不憫なので、
ちょっと来いとほっぺをくんくんしてぺろしてみる。
この味は嘘をついている味だぜ。
珈琲のフレーバーがすんじゃねーか。
まだ濡れている洗濯物で拭ってやったらきれいに落ちた。